「Web3って自由で面白そうだけど、なんだか怖い」という声にお応えして、 ハッキングや詐欺など、Web3で本当に気をつけるべきリスクについてお話しします。
NFTや仮想通貨、DAppsに触れる中で、「やられた」「騙された」という声が実際に存在するのも事実です。
でも、仕組みを知り、注意点を押さえておけば、防げることもたくさんあります。 この記事では、初心者がまず理解しておくべき“リアルな危険”と、その対策をまとめました。
なぜWeb3はリスクが高いと思われるのか?
Web3は、従来のWeb2と比べて「自己管理」が前提です。 つまり、何かトラブルが起きたときに、
運営に頼れない/自己責任になる という構造が、不安やリスクの印象を強めています。
また、匿名性の高さとスピード感もあり、詐欺師にとっても“活動しやすい環境”になってしまっている面もあります。
よくある被害パターンとその対策
1. フィッシングサイトへの接続
公式にそっくりな偽サイトに接続してしまい、ウォレット情報を盗まれるケースです。
対策:
- URLを細かく確認する(ドメインの違いに注意)
- 検索経由ではなく、公式XやDiscordからリンクを踏む
2. 不審な署名の要求
「接続だけなら安全」と思っていたら、署名で資産移動を許可してしまっていた…という事例。
対策:
- 署名内容は必ず目を通す(内容が意味不明なら拒否)
- 信頼できるサービス以外では、安易に署名しない
3. 偽物NFTやトークンの配布
知らないNFTやトークンがウォレットに入っていて、触ったらハッキングされた──という話も。
対策:
- 見知らぬNFTやトークンは絶対に触らない・動かさない
- 消したくても放置が基本(=「burn」せず無視)
4. DMによる詐欺・なりすまし
「運営です」「当選しました」など、XやDiscordでの個別DMからの詐欺も多発しています。
対策:
- 運営は基本的にDMを送りません
- URL付きDM、ファイル付きDMは開かない
自分の身を守るための基本行動
Web3で安全に活動していくには、次のような「習慣」を持つことが大切です。
- ブックマークしたURL以外からアクセスしない
- ウォレット接続は“最低限の必要時だけ”にする
- 秘密鍵・リカバリーフレーズは紙に控えて保管する(クラウド保存はNG)
- 怪しいと思ったらすぐ切断 or スルー
そして何より、
「知っているかどうか」が最大のセキュリティになります
まとめ
自由と引き換えに、リテラシーが求められる世界
そのぶん、自分で情報を見極め、行動する力が求められます。
だからこそ、最初にこうしたリスクを知っておくことが大切です。
次回は、もしウォレットを失ってしまったらどうなるのか?というリアルなトラブルに目を向けてみましょう。復旧できるケースと、そうでないケースの違いも含めてお話ししていきます。