Web3って何?インターネットの“次の形”をざっくり解説

Web3の基礎知識

この記事では、最近よく聞くようになった「Web3(ウェブスリー)」という言葉について、初心者の方にもわかるように、丁寧に説明していきます。

難しい技術用語はできるだけ使わず、「結局それってどういうこと?」という疑問に寄り添う内容を目指しています。これを読めば、Web3の基本的なイメージがつかめるはずです。

そもそも「Web」って何?

まず最初に、そもそも「Web」とは何でしょうか?

これは、私たちが普段使っているインターネットの“表側の仕組み”のことです。たとえば、ブラウザを使ってウェブサイトを見たり、SNSを使ったり、動画を見たり…それらはすべて「Web」という仕組みの上に成り立っています。

そしてこの「Web」には、これまでに大きな流れの変化がありました。それをざっくり3つに分けると、以下のようになります。

Web1.0:読むだけの時代(〜2000年代初期)

この時代のWebは、「情報を読むための場所」でした。

企業や個人が、静的なホームページを作って情報を発信 ・見る側(ユーザー)は、それを一方的に読むだけ

たとえるなら、「デジタルの新聞」のようなものです。発信者と受け手がハッキリ分かれていました。

Web2.0:みんなが参加する時代(2000年代〜現在)

ここで大きな変化が起きました。

・SNSの登場(Twitter、Facebook、Instagramなど) ・誰でも簡単に情報を発信できるようになった ・「いいね」「コメント」「拡散」で、コミュニケーションが生まれた

つまり、ユーザーが“参加する側”になったのがWeb2の特徴です。YouTubeで動画を投稿するのも、Instagramで写真をアップするのも、すべてWeb2的な行動です。

ただし、ここでひとつ問題もあります。

それは「すべての情報が、企業のサーバーに集まっている」ということ。

例えば、あなたがTwitterに投稿した文章は、Twitterという企業のサーバーに保存されています。アカウントが消されたら、その投稿も消えてしまいます。

つまり、ユーザーは自由に発信しているようでいて、実は企業の“お借りしている”環境の中で活動しているのです。

Web3:自分のデータは自分のもの

そこで登場したのが「Web3」という考え方です。

一言でいえば、

“自分のデータを、自分で所有できる仕組み”

です。

どういうことかというと、Web3では、投稿データやアカウントなどが企業のサーバーにあるのではなく、「ブロックチェーン」という分散型の仕組みの中に保存されます。

そのため、運営会社がいなくても、サービスを維持できたり、ユーザー同士でルールを決めたりできます。

Web3の3つの特徴

1. データの所有権がユーザーにある

たとえば、NFTという技術を使えば、あなたのアバターやアイテムが“あなたのもの”であることを証明できます。

2. 中央管理者がいない

DAO(自律分散型組織)と呼ばれる仕組みでは、会社ではなく、ユーザーの投票によって意思決定が行われます。

3. 透明性が高い

ブロックチェーンの仕組みによって、記録は誰でも見ることができ、改ざんもほぼ不可能です。

まとめ

Web3は「個人の時代」

Web3は、単なる新しい技術というよりも、「インターネットのあり方そのもの」を変える動きです。

Web1は「読むWeb」 Web2は「参加するWeb」 Web3は「所有するWeb」

と整理することができます。

もちろん、すぐにすべてがWeb3になるわけではありませんし、まだまだ課題も多いのが現状です。でも、「インターネットの未来はこうなるかもしれない」という視点を持っておくことで、今後の動きをより深く理解できるようになるはずです。

次回は、Web3と並んで注目されている「メタバース」について、どんな関係があるのかを見ていきましょう。

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